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2005/09/07 水

低年齢化について

第42回文芸賞(河出書房新社主催)で、埼玉県出身の会社員、青山七恵さん(22)の「窓の灯(あかり)」と、静岡県出身の女子中学生、三並夏(みなみ・なつ)さん(15)の「平成マシンガンズ」の受賞が決まった。三並さんは90年生まれの3年生で、15歳の受賞は01年に「インストール」で受賞した綿矢りささんらの17歳を抜いて同賞史上最年少。大手出版社が主催する小説の賞では、今年1月、当時高専1年生の河崎愛美さんが15歳で小学館文庫小説賞を受けているが、中学生の受賞は異例だ。

asahi.com: 文芸賞に15歳、中3の三並さん 史上最年少 - 文化・芸能

文学賞受賞の低年齢化が止まらない。

ゴルフでも卓球でもクラシック音楽でも、最も輝いているのは若い人が多い。
これは近ごろの若い人ばかりが優れているというわけではなくて、年功序列や徒弟制度みたいなものが薄れ、才能ある人がいきなり出てこれる環境が整備されて来たという側面が強いのではないだろうか。
子供には、もともと高い能力があるのだ。

まぁところが、文学に限ってみると(ちゃんと読んだことはないが)、瑞々しい感性とかスルドい切り口とかはあっても、やっぱりコクとか発見とか同感とか、ほんらい文学に期待したいことはあまりあるように思えない。
審査をするおじさんおばさん達が自分にないものに目を瞠るキモチはわかるが、若いというだけでもてはやすのもどうかと思う。

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