<< さとマト&カレんこん | main | 統一地方選 >>

2007/04/07 土

クチコミの時代

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
流行をアレするマーケティング論にも、流行があります。
ちょっと前までパーミションの1to1のと言っていたわけですが、今やキーワードは「クチコミ」です。
口コミは、二次的波及の起点になるエンスーもしくはエバンジェリストの育成が重要、みたいな文脈でかねてから話題になったことはありますが、今や時代は四媒体からインターネットへと明確に変わり、一億総エバンジェリスト化←→ブログ全盛の世となりました。マーケティングのキモは、ブログ(ブロガー)に取り上げてもらって話題をネズミ算式に広げること!てな感じで、ネットクチコミ関係の書物がけっこうにょこにょこと上梓されているわけです。


これは、その中でも出たてのホヤホヤ。そして、ブロガー諸兄からもかなり紹介されている本です。(だいぶ、「ブロガーに」献本がされているモヨウ)

書店にはまだ全然出ていなかったので、アマゾンでポチして届くのも待ち遠しくページを開きます。
ところがのっけから…。まえがきの結びに、「埼玉スタジアムのバックスタンドにて、(著者)」とあります。(著者はレッズのサポーターらしい)

ぐえっ! クサっ!!

いやもちろんレッズのサポーターがいけないのではなく、まえがきにコレって、いったい何世紀前の気取りなんでしょうか!と。いきなり本を投げ捨てようかと真面目に思いました。

でもま、せっかく買ったんだからと気を取り直して読み始めました。
なになに、著者コグレ氏のブログは月間100万PV。その秘密は…ブログを始めて3年半で1万2千のエントリーを書いていること。

おおーーっと! これはいきなり目ウロコ…というかコロンブスの卵です。
なるほど、ブログは刻々と蓄積され、しかも多くは「検索で」訪れられるメディアである。この母数はいやが上にもでかいわけです。

私もブログを始めて3年余になりますが、エントリーの数は1,000弱です(笑)。月間PVは5千くらいですか?
PVは上がらなくていいんですが(負け惜しみではなくて、あまりいろんな人に読まれてもナンなので)、「それにしても伸びねぇなぁ、つまんないからしょうがないっか」と思っていたら、まず絶対量の差が歴然なわけですね。(もちろん数だけがモンダイじゃないです)

このほか、マーケティングの本ですから個人ではなく企業がブログ(の発信|利用)に取り組む時の留意点が述べられているわけですが、その基本は、誠実なコンテンツ、継続(蓄積)、濃いネタ振り、コメント/トラックバックにきちんと対応…等々である、という指摘がされています。

非常にもっともですねぇ。
コミュニケーションは、インターネット時代(さらにWeb2.0時代)になって、まさに「個対個のつきあい」に戻りつつあるのだ、と常々感じています。その規模はうすらでかく、混沌としていますが、ネットコミュニケーションとは、要は隣人づきあいそのものである。

爪はじきにされたいのならともかく、そうでない人がみんなの中で影響されたり影響を与えたりすることと、基本は何も変わらないのであります。

Trackback URL


Comments

Comment form