2002.10.14(月) [第3日] | |
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7:30 起床。フクラハギ激痛
泥のように眠って、けっこうパチっと起きる。泥のように眠っている姿を、yokoに撮られた。 昨夜寝る前にストレッチを入念にしたつもりだったが、フクラハギがすげー筋肉痛。なるほど、この辺はあんまり伸ばさなかった気もする。体は正直だ。 スペインの朝のニュースを見ていると、キャスターのたたずまいも番組の作りも大人っぽく見える。日本のように、タレントでしかないキャスターや、ニュースで遊ぶワイドショーでしかないニュース番組はなさそうだ。考えてみりゃー日本ってアニメとかゲームとか子供の文化ばっかりだよなー。政治や経済の世界を見ても、「大人」ってほとんどいないのじゃないか。嫌になるな…人のことは言えんが…。 ベッドの中からTVを眺めつつ、短い滞在期間の中で、昨夜のように食い物に関してハズレるのは寂しいので、面白くないけれども一応ガイドブックに載っているレストランをチェックする。今夜はパエリャが旨いという、Drassanes駅に近い「Grill Room」。明日はBarceloneta駅(ということは海岸)に近い魚介のお店「Can Majo」に、狙いを定める。
ついでに、メニューの読み方をおさらいする。
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9:00 第3日、出発
ベッドから立ち上がると、足腰がすげー痛い。ほとんどヨボヨボである。それでもまあ、少し動いて筋肉がほぐれれば歩けないほどではない。しかし階段を降りる苦痛ったら。。
いてーいてーと言いながら、昨日とほぼ同じ時刻に出発。
駅から地上へ出るとそこは中央分離帯が歩行者天国のようになっていて、市民の憩いの通り、って感じ。レストランのオープンテラス席もけっこう出ていて嬉しくなる。
ぐるりと一回りしてから外へ出、オープンテラスのカフェの一つに席を定める。それらは、道の両側のビルに入っている普通の店の「出店」になっていて、座るとウェイターが注文を取りにやってくるのだ。 道往く人をのんびり眺めていると、朝のうちは結構冷えるのにノースリーブ・短パンで闊歩するアメリカ人らしいおばーちゃん軍団がいたりして結構笑える。白人は温度感覚がおかしいよ、きっと…。
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食事を終え、旧市街の中心部へと分け入って行く。その道々は、中世の面影を残すと言われる石畳と、突き立った峡谷を思わせる古い石造りのビルに囲まれた路地なのである。小ぢんまりした小売店が軒を並べ、たくさんの人が行き交い、実に生活臭というか「界隈性」がぷんぷん。外国は、下手な観光名所よりこういう場所の方が数段面白いね。 それにしても、月曜は昨日とうってかわって人の活気がある。
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Placa de Rel(「王の広場」…その昔コロンブスが、航海の土産を持って女王陛下に拝謁するために登ったという階段が残っていたりする…)を通り過ぎ、Catedral(大聖堂)へ。 ここは名所みたいだから行ってみようか…そんな軽い気分だったのだが、行って見てびっくり。サグラダ・ファミリアもかくやと思われるどでかい石の集積、しかもその均整の取れた美しさ…。なるほど、これがあってガウディがいるのか、と否応なく納得させられるまさに偉容である。それも古い部分は11世紀に建造され、15世紀に完成したものだという。圧巻である。 小さな板扉が閉まっていて、一見わかりづらいが、中に入ることができた。薄暗く、随所にろうそくがともされており、単なる見物客も多いが、礼拝する人、礼拝席に座って沈思黙考する人も多く、敬虔な空気が漂っている。歴史を学んでいるらしい子供たちの姿も。 カテドラルの前には、物乞いの人がちらほら。天使の姿をして立像のまねをしている大道芸人が愛敬たっぷりだった。
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11:00 旧市街を突っ切って
再びLiceu駅の通りLa Rambraに戻り、さらに先へ。今度は3つ目のガウディ、グエル邸である。 グエルというのはガウディのパトロンの一人。また歩け歩けになって来て見物にミが入らず、外観のみの見物となったが、ここはガウディ臭もありながら幾何学的な線が特徴の、面白い建物だった。 さらに先へ分け入って、Paral.lel駅へ。この区画は旧市街の中でもちょっといかがわしい場所のようで、廃墟のような建物があったり暗い目をした人がいたりする。
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Paral.lel駅から、丘を登る電車「Funiclar(フニクラ)」に乗る。 ガイドブックにもメトロの切符「T-10」にもフニクラ乗り継ぎのことは書いてないので、別料金だと思って2人分の切符を買って改札を通ると、地下鉄の通路とつながっているようだ。(なんじゃい、回数券で乗れたんじゃないのかな?) 丘の中腹まで10分くらい乗るのかと思ったら、ほんの数分で着いてしまった。 ともあれフニクラを降りるとそこはまだ丘の途中。なだらかな上り坂を、「有森はここを走ったのかな〜」などと話しながら、オリンピック・スタジアムの方までまた歩け歩けだ。
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スタジアムも外から眺めるだけかと思ったら、中まで入ることができた。 折りからの好天で芝がきれい。芝刈り(yokoは、スタジアムの芝が“しましま”になっている理由をようやく知ったらしい)をしている横で、FCバルセロナの選手だろうか、2〜3人がサッカーの練習をしている。 スタジアムは意外と小ぢんまりした感じ。満席のオリンピック開会式なんかだと、すごくでかく見えるのだが。。
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そこから一旦外へ出、オリンピック記念館を見ようとぐるりと前庭を歩いて行く。でかい。広い。なんでこう、こっちの人は何でもダイナミックにものを作るんだろう。 真っ白い美しいモニュメントがあるので近寄ってみると、「Telefonica Movistar」と書いてある。これ、携帯電話のアンテナだ…なんでこう、こっちの人は何でも美しくものを作るんだろう。。 記念館へ入ってみると、いくらだったか忘れたけど結構な入場料を取るようなので、やめて、またすぐ外に出る(^^;)。この辺、貧乏旅行である。 再びスタジアム内に戻り、カフェで軽食を取る。ポテトとコカコーラ。コーラはよく冷えているが、氷が入ってない! 日本のファーストフード店ならMサイズくらいのカップだが、入っている量はけっこう多いぞって感じ。 立ち上がるとまた足腰が痛い。ヨロヨロしながらトイレに寄る。こっちの男子トイレ、妙に間隔が狭いんだよね。あと、個室を見ると大トイレの便座がない。どうやってするんだ? フーリガンが壊したのか、あるいは壊されるから取り外しているのか? しかし後でyokoに訊くと、女子トイレにも便座がなくて驚いたそうだ。いったいどうなってるんだ?(てゆーかyokoはどう対応したんだ?(^^;))
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帰りも同じ道ではナンなので、カタルーニャ美術館方面からずんずん下へ降りてみることにした。 途中エスカレーターなども用意されているが、巨大な石の建造物の間をまたもや延々歩け歩けである。それにしてもでかい…。 ようやく“ふもと”のEspanya駅に近づくと、急にモダンなたたずまい。それがバルセロナ国際見本市会場で、なにか展示会の準備をしている。 そしてドン詰まりに高さ30mほどのレンガ造りの塔が2つ。なんと、これが「美術館」を頂上とする巨大な宮殿への“参道口”というわけだ。いやはや…。
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14:00 再び旧市街、そしてGrill Room
Espanya駅からUrquinaona駅を経由し、Jaume I駅へ。お次はピカソ美術館見物だ。 再び旧市街の路地を伝って、ピカソ美術館に至る。「工事中なので→あっちの出入り口を使え、迷惑かけてすまん」と書いてあるのだが、どうも閉まっている気がする。不安にかられてウロウロするが、やはり入り口は閉じている。ガイドブックを改めて開くと、月曜定休と書いてある。ぐあーん。パリのオルセー美術館に言った時と同じことをやってしまった。抜けてるなァ。
まあしょうがない、ちょっと早いが、昼食が軽かったので、目指すレストランGrill Roomも近いし、メシにするかと店sを目指す。
お勘定の段になって、小さなお札がなかったので100ユーロを出すと、ウェイター氏、茶目っ気たっぷりに“すかし”を灯りにかざして笑わせてくれる。また、レシートをひっくり返してユーロ札をこすりつける。なんと、インクが落ちるではないか。面白いことを教えてもらった。 近くに小さな商店があったので、夜食用にビールと真空パックのハム、ドリトスを買う。
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16:00 ホテル着
疲れた…その疲れをとるためにのんびりする。でもビールとか飲んでいると、まだこんな時間なのにまぶたが重くなって来る…。
今日の話題…仕事してるんだろうに、街にネクタイしている人が少ない。ネクタイするような人は、オフィス内にいるのか? 日差しが強いのに、帽子をかぶっている人も少ない。
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