Barcelona Tour 2002!

 ・・・ガウディとパエリャな日々

第1日 第2日 第3日 第4日 第5日
HOME憂いの冒険記 > バルセロナ2002 第4日
2002.10.15(火) [第4日]
 
ちょうどtaeばあに書いているところ
地中海性気候
7:00 起床
たぶん、12時間以上寝たぞ。まだ暗いのだが、隣室の赤ちゃんの泣き声で目が覚める。

yoko、日本に絵はがきを書いている。郵便局見なかったよねーなんて言うと、「ホテルで出してくれるよ」と言われた。うげっ。気づかなかった。おれはパリに行った時にも馬鹿正直に郵便局を探し、しかも1時間も待って投函したのだった。ホテルに出せばよかったのだ…。

スペイン語のニュースはさっぱりわからないのでBBCを見ていると、やはりバリ島のナイトクラブで爆発があったらしい(Bali Island、って言わないのね)。多数のオーストラリア人が犠牲に、と言っている。テロらしい。でもなぜバリ島なのだろうか…日本人は…詳しいことはよくわからない。
昨年はNYのテロがあってバルセロナ旅行を断念したのだったが、今年だって、アメリカに近しい英国航空なんて危ないんじゃなかったのか…なんてことに思い当たったりして気になるが、天気予報が始まると現金なものでそっちの方が気になる。
東京で調べた時には、週間予報で雨の可能性もあったようだが、こっちへ来るとずっと晴れ時々曇り。今日も大西洋岸はずっと雨だが、ここ地中海岸は晴れ一色だ。ラッキーである。

日本の話題としては、拉致被害者が帰国した。蓮池さんの兄や横田めぐみさんのご両親が何かコメントしている。今や、世界的に有名になってしまったのだな。。

「マスク」がモチーフの建物 9:00 三たび出発
3日連続、7:00起き9:00出発という、時ならぬ規則正しい生活である。
フロントにハガキを頼み(^^;)、メトロへ。二日間でだいたい主な目標は見たので、今日は土産物探し主体である。

まずは朝食がてら、本屋さんが入っているショッピングセンターがあるというPlaca de Catalunya(カタルニヤ広場)へ向かう。
Passeig de Gracia駅で下車。ちょうど、第4のガウディ、カサ・バトーリョがあるので見物。これはまた全面曲線で構成された、マスク(仮面)をモチーフにしたファサードである。面白い。

朝だけにすごい啼き声! ダダっ広いカタルニヤ広場に早々に着いたが、ショップ開店の10:00まではまだ間があるので、昨日も歩いたLiceu駅方面へ流れ、朝メシを食うことにする。
途中露店がたくさんあり、楽しい。鳥屋さん(!)もあって、しかも意外にたくさんあって驚く。大道芸人もいろんなのがいる。

タダの朝刊 例によって、オープンテラスのテーブルにつく。ハムサンド/サラミサンド、玉ネギ入りトルティーヤ、カフェ・アメリカナス(アメリカンコーヒー…ただカフェと言うと、小さなカップに入った濃いもの、つまりエスプレッソが出てくる)/オレンジジュース。今日もいい感じである。それにしても朝の太陽が刺すようにまぶしい!
道々、新聞をタダで配っていたので(タダなのが当たり前なのか?広告収入で賄っている?)、1部もらう。yoko、スペイン語新聞を読めるフリ、を気取っている。

食事が終わって、トリアングレ(三角形)・ショッピングセンターへ。これは街区の形が三角をしているところから来ているのだろうか。
入って見ると、ショッピングセンターと言いながら、パソコン関連、ゲーム関連、ビデオ、書籍が主体の店らしい。いろいろ買い物ができるかと思ったのにちょっとガッカリだったが、ともあれハハ(taeばあ)から頼まれた“スペインの絵本”を、3Fの本のフロアに上がって探す。
たくさん餞別をもらったので、先方が思っているよりたくさん買って帰ろうと思う。言葉がわからなくともストーリーがわかりそうで、絵がかわいらしいもの3冊を選び出す。一昨日Lessepsの通りで見かけた本も買いたかったのだが、さんざん探してもないので、それは諦める。

さて、すると今度はキャッシャーがない…。インフォメーションカウンターのようなものはあるが、どう見てもレジがないので、途方に暮れて店内を2周くらいしてしまう。どうなってんの? えいままよと思って店員さんに英語で訊いてみたら、「下よ」と英語でアッサリ返された。
2Fへ降りてみると、あったあった。スーパーのレジのように、まとめて払うのだった。

ピカソ美術館の男子トイレ♪ 12:00 リベンジ・ピカソ美術館
またまた路地に分け入る。お祭り用のマスクのお店があったりして、本当に面白い。昨日も通ったCatedralの前を通り過ぎ(今日も天使ちゃんはたたずんでいる)、ピカソ美術館へ。
間違いなく、今日は開いている。
昔の鉄道の橋脚のような細長い建物の中を改装し、美術館として使っている感じ。鬱蒼とした中にモダンなガラス扉などがつけられ、何とも麗しい雰囲気である。

窓口でチケットを買おうとすると何か言っているが、料金表も表示されていなく、わからないので言いなりに払う。後で考えてみれば、パーマネント展のみの料金で入るか特別展も見るかを訊かれていたのかも知れない。ピカソだけ見ればよかったので、ひょっとすると払いすぎたかも?

美術館は、ピカソのバルセロナ時代…少年時代の作品が主体。風景画から青の時代の初期くらいまでの作品が並んでいる。どれも暗い色彩。成長するにつれ少しずつタッチが変わっていくのが面白い。しかし考えてみれば、ここの主だった作品って、今日本での展覧会に行ってるんじゃなかったっけ?(^^;) しかし14〜5歳頃の作品の的確な描写力と言ったら。まさに天才。

土産品も見るが、特に目立ったものなし。足がまた棒のようなので、コンコースのベンチに腰をおろしてしばし呆然とする。

タキギでロースト!! 14:00 昼間っからビール
近くの商店で買い物をしていったん帰るか!と重い腰を上げ、外へ出てまた歩き始める。
カタルニヤの太陽は今日もまぶしいぜ。歩き始めてすぐ、くたびれたってんでカフェのイスに座り、ビールを頼む。昼間のビールは効くぜ。

また歩き始めると、レイアール広場に行き当たる(近年治安が悪いらしい)。夕食までのツナギ用にパイやサンドイッチを、また明日の朝食用にバケットを1本買い(我々の前に裸足の浮浪者がサンドイッチを買っていた…(^^;))、昨夕のGrill Roomの前をまた通り、ある店先でゴンゴン薪を焚いてチキンを焼いているのに見入り(日本じゃムリだ)、商店に入ってお土産用に魚介類の缶詰各種とビールを買い込み、Drassanes駅まで歩いてコロンブスの像を見、メトロに乗ってホテルに戻る。

ホテルは郊外の新興地にあるのだが、東京みたいにバカっ広くないので、移動自体はさほど大変ではない。

取りあえずビール! 15:45 しばし休息
やれやれ、ってんで(何かって言うと「あーやれやれ、どっこいしょ」とか言っていた気がする)、ベッドの上に買って来たハムサンド/アンチョビ・トマトソース・パイを広げて、ビールを開ける。旨い!

16:30 暴挙!? また買い物へ


yokoはもう疲れて動けないというが(yutakaも同様だったが)、一昨日の絵本見て、今日見つけられなかった絵本がやっぱり気になったので、思い切って一人で外へ出た。ついでに、ガウディのカレンダーも買おうと思って、再びグエル公園にも行ってみる。
今度は位置関係がよくわかっているので、効率よく行ける。しかも、丘の上へ登っていくための長〜いエスカレーターを発見し、嬉しい。たまには何も持たず身軽に歩こうと思って出て来たのだが、せめてカメラを持って来ればよかった…。

ガウディ博物館でカレンダーを買い、街の書店で絵本を買い、ホテルの割と近くに商店を見つけたので(つくづく、日曜にも開いててくれたらなあ…)、お土産にもなるしと思ってビールを追加し、市街地の商店にはなかったpulbo(タコ)の缶詰を追加する。
ビールは、Estorella Dammという銘柄が超定番らしい。

20:00 ディナー(最終夜の晩餐)へ
よくよくガイドブックを見てみると、しかるべきレストランは16:00頃から20:00頃までクローズとなるのが普通らしい。それは昨日行ったGrill Roomも同じ。「まだ早いけど入っちゃおうか」という決断は、まことに正しかったことになる。もうちょっと遅かったら店は準備中に入っていたのだ(道理で他にお客がいなかったサ)。

そんなわけで、今夜は時間を見計らってホテルを出る。ホテルからメトロの駅までは延々と下り坂。「行きはよいよい帰りは怖い〜♪」などと歌い?ながら歩く。

Passage de Gracia駅で乗り換え、Barceloneta駅へ到着。
あたりはもう暗い。海辺に近いはずだが、まだ海は見えない。でも通りには心なしか潮のにおいが漂い、海鮮系らしいレストランが並んでいる。すごく混んでいる店と全然空いている店がある。混んでいるのはどこかの国のガイドブックに載っているからか、それとも軽く呼び込みをしているせいか?

カン・マホ
濃厚ぅ〜な、イカスミパエリャ
夜のハーバァー
倉庫街に入って行き、目的の店Can Majo(カン・マホ)を発見。小ぢんまりした店だが、例によって屋外のテラス席があるので、そっちに座る。少し肌寒いが、心地よい風が吹いている。

パスタと小エビのサラダ、アサリのスパイス炒め、名物らしいイカスミのパエリャ、それにビールを注文。ビールは缶のEstrellaでちょっとがっかり(さっきも部屋で飲んだぞ)。
ほどなく最初のお皿が来る。珍しい、まん丸な殻の生ガキである…え? カキ頼んでないよ? と言おうと思ったが、その魅惑的な姿に負けてそのまま食すことにする。(メニューの上か下かと勘違いされたかなあ。ちゃんと発音はしたはずだけどなあ) なにせレモンをしぼり、じゅるっと吸い付く。うー、溺れるー。明日飛行機で長旅なのに、万一当たったらどうしようという考えがちらっと頭をかすめるが、もう止まらない。
次の皿は小エビのサラダ。これは率直に言ってどうってことなかった。

食べていると、テラスの横に広場のように広がっている暗がりから浮浪者が現れ、「タバコがどうの」と言って手を出してくる。タバコ賃をめぐんでくれ、と言っているらしい。う〜、ウェイター氏よ、追い払ってくれよと思うが、近づいて来たウェイター氏は「ここはレストランなんだよ…」と困惑げに言うのみ。こっちではあからさまに怒鳴りつけたりしないのかなあ。無視していると、テラスの柵ぞいに向こうへ廻って行った。向こうでは、若い副支配人的な人が、けっこう大声をあげていた。怒鳴りつけないわけでもないらしい。
この後も、得体の知れない花売りがややしおれた赤いバラを売りに来たり、はだしで薄ぎぬの売春婦のような女性が飼い犬の名前を大声で叫びながら通りを渡って行ったり、夜のテラス席は大にぎわい?なのだった。

さて三番目の皿はイカスミのパエリャ。旨いし、ボリュームたっぷり。yokoは、最初は美味しがっていたが途中からしつこく感じるようになったという。濃厚なオリーブオイルが得意ではないらしい。

ちょっとテンションは下がってしまったが、不満ということもなく席を立つ。来たときと逆のサイドの歩道を、ぶらぶら歩いて駅へ向かう。広いアスファルトになっていて、インラインの若者が多数遊んでいる。こんな空間があるのも羨ましい。

23:00帰着、ビールを開けるが、一口飲んだらまぶたが重くなった。遠くで、yokoの「すぐ寝るんならビール開けるなー」という声が聞こえた気がするが…。