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2007/05/15 火

経営者に(著者が)読ませたいWeb2.0の本

これから何が起こるのか
テーマフレーズがなぜかイギリス語で書いてあって、「What Will Happen to the Whole System of Capitalism with Web 2.0 Revolution?」という本。日本語タイトルからは伺い知れないけど、ヤハリWeb2.0の啓蒙書です。

前に読んだ本とほぼ似たような内容ながら、企業経営(コンサルタント)の立場から説明するとこうなる、ということでしょうねぇ。
それなりに面白く読みつつ、全編を通して違和感がぬぐい切れなかった。
なぜだろう。
やはり経営の大所高所(なんせ資本主義システムだもんね)から、俯瞰的・包括的、もっと言えば表層的・観念的にしか描かれていないせいかも知れない。
また、キーワードが溢れるほど提起されているけど、「Web3.0」とか「メタ」とか「“ビジネスパーソン”は、Web2.0を通して“アーチスト”になる」とか、いささか歯の浮くような、ほんとはあんまり理解してないんじゃないかこの人、というような空気が漂っているせいかも知れない。
Web2.0がもたらすマネタリー経済とボランタリー経済の融合(相互浸透)は、まさに日本人が再び出る幕であーる!(要は「滅私奉公」の意?(笑))という最終提言がいかにも唐突だというのもある。

「Web2.0環境の中では、人間的当たり前サービスをキチっとやるべし」というところに落ちている点からしても、ひょっとしてオレらは、前に読んだ本を読めば、この本は特に読まなくてもいいかも。
てな感じです。

*
でも、そのキーワードはさすがコンサルタント。面白かったのでいくつかメモっておきます。

「忘れられてからがビジネス」もしくは「ハイテクで大騒ぎして、ローテクが売れる」
インターネットや携帯は、最初は好事家が飛びついただけだったけど、騒ぎが収まった今、社会インフラとして「儲け」を生み出すようになっている。googleとかYouTubeとかも…?

「ライトからレフトへ」
例えばマイクロソフトは所有権(ライト)が商売のタネだった。だがLinuxなどのOSSは権利を放置して(レフト)、別のモデルで稼ぐ。

「マウスイヤーは1年で18年」
パソコン時代は「ドッグイヤー(ハイテクの1年=犬の1年(人間の7年に相当))」と言っていたけど、最近はネズミの1年だそうだ。

「販売促進から、購買支援(→生活支援)へ」
昔は販促と言っていたけど、これからは消費者視点・生活者視点でサービスを構築せよ。

「3つのワン・サービス」
・ワンテーブル~複数メーカーの商品(価格)をひとつの土俵に乗せて比較評価する
・ワンストップ~あるニーズに関するすべての商品を揃え、売る
・ワンツーワン~特定「個」客に対してサービスする

「ブロゴスフィア(ブログ圏)」
ブログを軸にした、見えない顧客ネットワーク。ブログに現れたことを的確に捉えるテキストマイニングの技術が重要になる。

「商品に関する知識ではなく、顧客に関する知識・知恵」
できるビジネスマンの評価軸は、技術や商品以上に「客の何たるか」を知っていること。また、「実体験(経験と知恵)」を持っていること。


これから何が起こるのか」 田坂広志 (PHP研究所)

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