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2006/09/27 水

四国食い倒れツアー(4)

最終回でつ。

9/17(日)

今日は朝食が目的なので、ホテルを早めに出て、香川県を目指す。
そう、四国と言えばなんたって讃岐うどんなのだ。


9:10、「やまうち」着。
こんな場所に店があるのか?というくらい凄い田園地帯に駐車場があり、シャッターの降りた建物が隣接している。あれ? 定休日を調べて来たのに、まさか休み?と思ったが、実は向かい側の小高い上に店があるのだった。
駐車場は上にもあって、そっちは賑わっている。それでも、待たずに入ることができた。

ひやあつ(麺つめたい、つゆ熱い)の大+ちくわ天を頼む。その方が麺が締まっているのではないかという想像。
食す。
んまーーい! これだよ、この、ちゃんと麺にも味があるうどん! それに、つゆが旨い。だしがよく効いていて、香り立つ。
前回食した山越うどんのような呆れるほどのコシはないが、また違った味わいがあるもんだなぁー。
青のりがまぶされたちくわ天もナイス。


今回の旅では「うどんハシゴ」がテーマの一つである。もう一店目指すは「谷川米穀店」だ。


左下の「屋根」が店。

11:00開店だが、「きっと開店前から待ってるよねー」とか言いながら10:10頃つくと、あにはからんやすでに長蛇の列であった。
ここも川沿いのひなびた町なんだが、そこだけ突然祭りでもおっぱじまったような騒ぎなんだから不思議というかなんというか…。

町はずれまで伸びる路駐の列の先にようやくクルマを停め、行列の人となった。

ウチらからは死角だったんだけど、前に並んでいる連中から突然どよめきが起こった。なにかと思うと、ウチらの20~30人くらい後ろで、店員から黄色いうちわを持たされた客がある。
そして、そのうちわにはなんと「本日終了」と書いてあるではないか…。

開店までまだ30分もあるのに、予定数終了ということなのだ。

ガイドブック類には「11時開店」と書いてあるわけだから、当然その後も続々と客が並びに来る。そしてうちわを見て愕然と帰って行く(気の毒すぎ)。で、また店が伝説になって行くんだろうなぁ。

なんにせよ、恐るべし讃岐うどんである。

約1時間20分ほど待って、ようやく店内へ。
あつい・大・卵、を頼む。いわゆる釜揚げに、生卵を入れたものだ。で、各自醤油をまわしかけて食す。テーブルには大量の刻み葱と、自家製という青唐辛子の醤油漬けが載っている。
調子にのって青唐辛子をいっぱいかけていると、お店のおばちゃんがオレを指さし、他のお客に「あんなにかけたら辛いからね!」と教えている。おいおい。(それほど辛くなかったよ(笑))

麺あつだったためもあるかコシはさほどでもないが、醤油だけで何でこんなにも旨いのか…。
店によっていろいろ個性があることもわかった。

学習した。そして堪能した。

本日も雨予報は出ていたけど、並んでいる間は幸い雨は来なかった。てゆーかカンカン照りで首筋とかすっかり焼けてしまった。
店を出ると、ポツリと雨が落ち始めた。ラッキー。ひょっとして晴れ男?(違)

この後は再び愛媛県へ向けてクルマを走らせる。四国最高峰の石鎚山に登る…道具も時間もないから、せめてロープウェーで中腹まで行くつもりだったが、雨が激しくなったのでやめる。

クルマの燃料計が残り1/4を切った辺りで、警告灯がついた。おいおい、ちょっと早くないかぁ?
手元の燃費計算によると、ちょうど「スッカラカンで返せる」くらいの距離が残っていた。でも勝負にこだわる余り、あまり冷や汗もかきたくない。仕方ないので10L入れた。5Lでよかったかも。
バクチに負けたかも…。orz



16:00、本日の宿に着く。再び道後温泉、今度はホテルじゃなく老舗の高級旅館である。最終夜だけに、思っきり贅沢を、というわけ。

ひとっ風呂浴びて夕食に臨む。
当然、激しく期待したわけなんだけど、その激しき期待をさらに上回るできばえだ。
いや、もはや多くは語るまい

サイコーの食卓に陶酔しながら、道後の夜は更けて行くのだった。


そうそう、帰りは台風13号直撃が危惧されたのであったけど(写真は出発前夜のNHKニュース、キャスターが持っている棒の先っちょ辺りにオレタチはいる)、翌朝はすでに日本海へ抜けた後。風はやや強く飛行機も揺れたけど、なんとか事なきを得たのでした。

ああ、いい旅だった。

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