第5日 1998.10.6(tue):Paris #4 | |
第5日 起床
夕べのストレッチにも関わらず、ベッドから降りる時にキツい思いをしなくてはならない。シャワーを浴びて身体をほぐす。 ガイドブックで、美術館の休館スケジュールを見てみる。恐れた通り、今日見ようと思っていたルーヴル美術館、オランジュリー美術館は火曜定休である。おれったらなんと間の悪い…。まあ、中まで見ていては時間的にも心配なので、よしとする。 9:45 ホテル発 少々ゆっくり目にホテルを出て、切手を買うために再び郵便局へ向かう。 もう街が動き出す時間だからか、今日は窓口の待ち人数も40を数えている。やめようかと思うが、回転が速そうなので待つことにする。それでも20分以上かかった。旅の時間なのにもったいなかったが、まあ仕方ない。 クリニャンクールの朝市の方へ向かう。写真をいっぱい撮る。下着類なんかも売っているが、女性用のパンツとかすげーデカいのがあっておかしくなる。 マルカデからM(4)でシテへ。車中でギターとマラカスの男女2人組。ラテン系の歌。なかなか上手。そういう時にはチップをあげればいいんだが、あげそびれた。
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サント・シャペルの大ステンドグラス
まずはサント・シャペルへ。 昨日見てしまえばよかったのだが、行程の中に入れ忘れたのだった。門の外に列ができていたので料金所かと思ったら、危険物持ち込みのセキュリテだった。 中に入る。どこがサント・シャペルなのかわかりづらいが、探し当てるとまた列ができている。今度は入場料の列だ。この旅で初めて行列だな。 ここでもまた20分くらいの待ち。35F払って中に入ると、土産物カウンターとささやかなステンドグラス。こんだけ待って35F払ってまさかこれだけじゃないよな?と思っていると、エントランスの横に見過ごしそうな小さな出入り口があり、狭い階段になっている。そこを結構な段数昇って行くと、出た! もーのすごいステンドグラス! 高さは約10m、日本語の案内板を見ると、キリストの誕生、受難から始まる数百に及ぶキリスト教の物語が絵になっており、古いものは13世紀の作という。素晴らしい。Hクンが「(見たら)ちびるよ」と言ったのがあながち誇張でなかったのがわかる。 もひとつ大ステンドグラスの写真。
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おみやげを買いに
再びオルセーへ向かって歩く。小振りなカルーゼル凱旋門。いちいちデカい構造物の中で、こういうのがあるとちょっとホっとする。 オルセー近くのクレープ屋でPizza Steak Hacheをテイクアウトし、それを歩きながら喰いながら、マドレーヌ寺院横を通ってオペラ座を目指す。 放射状の広場のまん中に建つオペラ座。エコール・ド・ムジーク…パリ音楽院?も。
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裏手に回り、ギャラリー・ラファイエット(デパート)に入る。頼まれていた品物や、これからUSAでお世話になるK氏に、キッチンウェアなどをいくつか購入。 このあと三越を見つけたので入ってみるが、客は日本人ばかり。急に日本に舞い戻ったようで、かなりな違和感を覚えた。
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カフェに入ってみる。 例の屋根下ストーブのある店だったので、オープンエアとは言え暑いくらい。コーヒーを注文し、しばし通りを眺める。実にいい気持ち。日本人のおばちゃん3人組がおしゃべりをしながら“ミルク・コーヒー”を飲んでいた。ほほえましい。
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16:00 とうもろこしのヒゲ事件
買い物も終わったので、一旦宿に戻ることにする。 シャッセ・ダンタン・ラファイエット駅からM(7)、ギャール・ド・レ駅でM(4)に乗り換え、ホテルへ。地下鉄の路線は複雑だが、ほぼ自由に行きたいところへ移動できるので、乗り慣れると便利。
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ホテルに最寄りのバルベ・ロシュシュアール駅で、ジプシー風の人たちがとうもろこしを売っている。金属の七輪といった風情のものに炭を熾して焼く。旨そうだが余り腹が減っていないので買わないことにする。 カメラを向けると、今度はおばちゃんに小突かれた! 後で見ると、レンズにとうもろこしのヒゲがついている。おいおい…。
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途中、水とビールを買おうとホテル隣のスーパーに入る。つい興が乗って、塩(パッケージがでかい!)、サーディンなど買う。 このスーパーは買い物袋が有料で、35サンチーム取られた。見ていると多くの人は前に買った袋や自前の買い物かごなどを持参している。レジでは、商品の差し出し方や受け取り方が面白い。レジを通している間、客はカウンターのエンドで待たなくてはならない。 ホテルでビールを飲みながら一服。TVを見ると、$1=131円、と言っている。上がってるぞ、おい。
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18:30 最終夜の晩餐
まだ全然明るい中を再びモンマルトルにのぼる。 夕闇が迫るまで、また階段に腰を下ろしてパリ市内を見渡す。この景色は本当に気に入る。
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Hクン最大推奨のレストランに入る。Chez Eugeneという。 念のため店先にいたギャルソンに「オイスター、食える?」と訊くと、これが通じない(通じないフリ?)。英語は“オイスター”さえダメかーとも思うが、ほかのギャルソンが出て来て、あるヨという。
店内はテーブルクロスがかわいらし過ぎて独り身にはちょっと照れるが、いい感じ。
隣にいたアメリカ人らしいおばちゃん2人客がいいノリで、ギャルソンの写真を撮ったりしていて楽しい。チップを渡す時に「Thank you for everything」と言ったのが何となくアメリカっぽい。 また外で、夜のパリの街を眺める。思ったより明かりが少なく、また霞がかかったようになっている。実にいい感じ。
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