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クマにあったらどうするか

クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人姉崎等
クマにあったらどうするか -アイヌ民族最後の狩人姉崎等 (姉崎等) 木楽舎

ヒグマには、「止め足」という行動があるそうだ。ハンターがクマの足跡を追って行くと、それがふつっ、と消えてしまうことがある。ある所まで行ったら、自分の足跡をなぞって戻り、ハンターにわからないように横に逸れて逃げて行くというのだ(手負いなどの場合は、途中で待ち伏せをしていることもあるという)。非常に知恵のある動物なのだ。

この書は、単独行でヒグマを40数頭も仕留めたという著者の語りを、アイヌ関係の映像作品を多数手がけている片山龍峰という人が聞き書きしたもの。「クマが狩猟の、いや人生の師匠」と言い切る著者の貴重な体験と見識には、固唾を呑むほどの迫力がある。

さてしかし。こういう本を読むと、本を読むという行為にふと疑問を抱いてしまう。「体験」を活字で追体験して、わかったような気持ちになることに、何ほどの意味があるだろうか?
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