2010/03/28 日

元祖女子山マンガ

元祖女子山マンガ でこでこてっぺん
元祖女子山マンガ でこでこてっぺん」 ゲキ (山と渓谷社)


ヤマケイの読者ページに連載中のコママンガ。

連載200回(単純計算でも16年半!)を迎えたということで、このほど単行本化された。
後半2/3くらいから後は定期購読しているので既に読んだ話だけど(結構、雑誌が届くと最初に掲載ページを開いちゃう)、最初の頃のを読んでみたかったのでようやく夢がかなったというわけ。夢?

著者が「山好き」の「大阪人」と来ればタダでは済まない。濃ゆい体験やエピソードが華麗なオチとともに満載されていて実に楽しい。一気に読むと、もちろん毒気に当てられる。

ところでこの本、通販でヤマケイから直接買ったのだが、先着何名様だったか(100名だったかな)に特典がつくとのことだった。

発売から少し経っての注文だったので別に期待もしていなかったら、ちゃんと入っていた。

著者の直筆サインである。

んまぁ(*^^*)。…と言いつつ嬉しいような、そうでもないような…。

2010/03/16 火

マタギの一代記

マタギ参考書シリーズ。
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2010/03/10 水

マタギのエピローグ

マタギ参考書シリーズ。
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2010/03/01 月

イギリス語、話せますか?

ニホン語、話せますか?
ニホン語、話せますか?」 マーク・ピーターセン (新潮社)


明治大学政治経済学部のアメリカ人先生(比較文化・比較文学)による、アメリカ語ネイティブから見た日本のアメリカ語事情に関するエッセイ集。

著者が直接日本語で書いている本だと思うけど、まず、日本人が書くのよりも微妙に鋭い(舌鋒ならぬ)筆鋒が面白い。

「…のを見ると殴りたくなる」、「ブッシュ(子)のアホ度」などの直截的な表現のほか、ゴマカシ、デタラメ、阿呆らしい、ガサツだなど、ナマっぽいというか、日本人だったらこうは書かないのではないかと思われる単語がけっこう目に入るのである。

これだけ書ける人なら日本語の習熟度の問題とは違うだろうし、この一種特徴ある文体に、まずアメリカ的な指向を感じる。

本の内容は、日本で見られる報道、文学、映画や日頃の生活の中に横行している“ヘンなアメリカ語(やその訳文)”を、

「CAN YOU CELEBLATE」という歌のタイトルがとても気持ち悪い、
中学英語教科書がこんなだったらアメリカ語嫌いにもなるわい、
高見浩という翻訳家(「ハンニバル」シリーズなどを訳した)がとてもいい、原作のココロをよく汲み取れる訳者がようやく出てきた、

…という具合に、ヤリ玉に上げたり誉めたりするものである。

日本語とアメリカ語の間には深いクレバスが横たわっているのよ…という話ではあるが、結局言葉というのは社会的な背景や個人の生活背景と不可分なものであり、なかなか一対一で引き写せる(翻訳できる)ものではないということだろう。

*

以下はメモ。
  • 村上春樹の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」はいずれ読もうと思っていたんだけど、この本でコキ下ろされているのでやめた(笑)。
  • you とか will とか could などに潜む微妙な語感(アメリカ人ネイティブがどう感じるか)の説明はたいへん勉強になる。
  • 日本人はアメリカの話題をけっこう知っていると思うけど(なにしろ植民地だからな)、アメリカ人は日本のことなどロクに知らない。「東洋のベルギーくらいにしか思っていない」という。

    この喩えにも笑っちゃったが、笑っちゃうけどやがて哀しき米日関係、な本なのだった。

*

さらに以下は、イギリス語(アメリカ語)に関する自分メモなので読まなくてよいです(笑)。
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2010/02/19 金

ザ・ラスト・マタギ

マタギ参考書シリーズ。
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2010/02/16 火

雪山の学び

雪山100のリスク
雪山100のリスク」 近藤謙司 (山と溪谷社)


国際山岳ガイド近藤謙司氏による、雪山に入ろうとする時のチェックポイント100を集成した本である。

ネット情報やケータイ・GPSなど新しい機器の活用、ルートの同定表、防衛体力(環境ストレスに対応するための体力)、アプローチでの雪の読み方、そのほかセトルメントコーンとかフラッグツリーなどなどの新しいキーワードが気になりつつも、基本的な話題はもう持っているこういう本と変わらない。

それに本を読んでなにごとかがわかるということでもないのだが、繰り返しこうした情報に触れること、実践と理論を往復し続けることには意味があるだろう。

「もう知っている」と言わず、雪山に入る人はもう一度開いてみてよい本だと思う。

2010/02/08 月

マタギはなぜ…

降ったら休み、ということで(降っている最中はね(笑))、読書三昧の週末であった。

今日はまたマタギ参考書シリーズ。
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2010/02/06 土

ニ セ コ ア ト ラ ス

北海道新聞(昨年12/15)で紹介されていたのを読んで、気になったんだけどそのまま忘れていた(^^;)本。先日Amazonで偶然出合ったので買ってみた。
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2010/02/06 土

アメリカはなぜ…

某マイミクさんからお薦めをいただいたので読んでみた。
(ただし、いただいたメッセージがあまりにも唐突だったので、ひょっとしたら“誤爆”かも知れない(笑))
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2010/02/04 木

ちょっとマタギに憧れる

マタギ参考書シリーズ。


秋田マタギ聞書 (1969年) (常民文化叢書〈4〉)
秋田マタギ聞書」 武藤鉄城 (慶友社)


秋田出身で、角館を拠点としてマタギ関連の民俗を研究した著者が、昭和10~20年頃にかけて仙北郡・由利郡・北秋田郡あたりのマタギから聴取した貴重な内容が記されている。読み物ではなくて学術資料である。

著者没後に、残された原稿を書物としてまとめたもの(昭和44年刊)というだけあって読みやすいとは言えないが、秋田マタギの習俗や怪異談、クマ(ツキノワ)狩りの作法、雪崩に関する記述などには興味をそそられる。

中でも、お産や煙草などは「産火」と呼ばれ不吉とされたことや、鉄鍋のツル越しに飯を盛ってはならない、寒中に豆を煎ってはならない等の禁忌は、迷信とも先人の戒めともつかないことだが、そうした厳格なしきたりが受け継がれたところに自然への畏敬が感じられることである。


なお、1994年には増補版も出版されており、いずれも古書で入手できるようである。
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