2007/02/22 木

新しいバインディング

ロッテフェラーは、既存の規格の進化も忘れていないらしい。
フジケンさんのBLOGによると、爪先にピボットがあるバインディングが登場したとのこと。(売り出されたのかな? 詳細は不明だけど)
興味はしんしんですねぇ。

そう言えば、近ごろチェックしていなかったんだけどtelemarktips.comにNTNの続報も出ていた。
「イイ!」らしい。
気になる重さも、Cobra R8よりわずかに重い程度らしい。ただ価格は350ドル程度とのこと。
ま、興味はしんしんですが。。。

(2007/2/28追記)

新バインディングの名称は「Cobra Free」もしくは「ロッテフェラーRフリー」あるいは「コブラRフリー」と呼ばれているモヨウ。2004/05モデル以降のCobra R6/R8用アップグレードセットが用意されている。重さ約370g。価格未詳。

(2007/4/2追記)

今日知ったところによると、Cobra Freeは本国にてリコールになっている由。
店頭で見てみて、ピボットの部分がかなりヤワっちぃなぁとは思っていたけど、どの辺がリコールなんだろ?

(2008/2/6追記)

Webで理由を見つけたので追記。
「コンバージョンキットの上側(ビンディングを取り付ける側)の金具に焼き入れ不足のものが見つかり、取り付け部が破損する恐れがあるとの事です。」

2007/01/23 火

NTN to debut

去年、試作品が公開されていたNTN(New Telemark Norm)@Rottefellaが1/26からソルトレークシティーで開催される外屋冬市(Outdoor Retailer Shows Winter Market)でお目見えすることになったモヨウ。
リリース時期や価格などはまだ明らかになっていないモヨウ。

この写真を見て思ったんだけど、どうせなら固定部をもう一個増やしてアルペン滑りにも対応できるようにした方がよかったんじゃないかな?(笑)


(2007/2/6追記)

アメリカ語の読解力がないのでナンなんだけど、その後もれ聞こえる情報によると、かなりキレるバインディングらしい。あと読み落としていたところでは、市場への投入はこの秋、ScarpaのほかCrispiもブーツを出品している。Garmontも追随は必至だろうなぁ…。

2006/11/15 水

Safeout(tm)

しんパパさんのBLOG経由。

テレマーク用リリースシステムであります。
テレ用具、着々と進化しております。

これは「板とバインディングの間に噛まし、危急の折にはバインディングごと外れる」というシステムらしい。
引退した航空宇宙エンジニアが設計したらしい。

土台の方にストッパーがついているのでリーシュが要らない。ということは、やばい転倒の際などに足首をひねらなくて済むばかりではなく、アバランチに巻き込まれた時にアンカーとなる板をクイックリリースできる、というメリットがある。

重量約450g(16oz)/片側、$179とのこと。

2006/04/06 木

山用テレバインディング

Telemark Tipsに、新しいブラックダイヤモンドO1(写真)と競合品に当たるG3アセントの比較記事が載っていた。

スイッチがボタン(押す)かノブ(回転させる)かという違いだけで、両方とも要はつま先部分のピボットから後ろが全部上がり、よりハイクアップがしやすいシステム、なんである。

いろいろ情報を見聞きすると、「登って滑るには山ビンが一番」というのが定説らしい。爪先から後ろが全部上がるからである。
テレビンも、“より登りやすく”を追求して、山ビン的な爪先立ち指向が強まっているようだ。

さて、そもそもテレビンは「何もしなくても登って降りれる」のが(ま、シールは要るが)魅力である。その分、構造もめちゃくちゃ簡単だし、軽い。
登坂性能と、こういう機構の導入で強度が落ちたり(可動部が増える)、重くなったり、コストが上がったりすることとのバランスが合っているのかどうかが気になるところである。

何よりNTNを見ても思うことだけど、複雑な機構や、一元的でない操作性というのは、どうもテレマーク本来のメンタリティとは違っているように思われるんだが、どうだろうか。

でもきっとラクなんだろうな(^^;)。

*
ところで最近の某2ちゃん方面の評価では、「テレマーカーは理屈っぽい」らしい(^^;)。

2006/02/15 水

好きに限界はない

70歳の現役スノーボーダー、富山稔さん=室蘭市八丁平=が、室蘭・だんパラスキー場でこのほど行われた日本スノーボード協会(JSBA)の一級検定試験に合格した。JSBAによると、70代の一級合格者は全国初。昨シーズンから四度目の挑戦で難関を突破し、「若者にはまだまだ負けられない」と張り切っている。
 これまでの最高齢65歳を大幅に更新した。
 …(中略)… スノーボードは同年代のスキー仲間の誘いで65歳から始めた。

北海道新聞 話題

素晴らしいじゃござんせんか。「始めるのに遅い」ということはないんであります。
スキー歴50年といいますからかなりの下地はあったようですが、いくつになっても可能性というのはなくならないものですね。

2006/01/17 火

NTN(New Telemark Norm)

ロッテフェラーが、これまでの75mm Nordic Normに代わる新しいテレマークブーツ/バインディングの規格を発表した。それがNTN(New Telemark Norm)である。

しんパパさんのBLOGやmixi経由でtelemarktips.comなどを見てみると(ソリッドイメージ製品写真インプレッション?中)、まずブーツの形状が高ゲタみたいになっている。で、メカニカルなバインディングで、高ゲタの前半分(つまさきと土踏まずの辺り)を前後からつまむように挟み、固定する。
固定は、前方のラッチのような部分を前に倒すことで行うようだ。ちょうどカンダハーでワイヤーを締める時のようなイメージか(←今どき誰も知らない)。で、その部分を(ストックで?)上げることでブーツがリリースされる。

われわれは常ひごろ、板を履く時・はずす時には屈んで「よっこらしょ」と(いや声は出さなくてもいいが)やっているわけだが、その労を解消してくれるものらしい。
もちろん、外観形状から想像される通り、アグレッシブな滑りにも耐えられる剛性を実現しているのだろう。たぶん。

いささか気になるのは、重さはどうか、足裏の感覚がどれだけ板に伝わるのだろうか、装着の際にかなり雪を噛むのではないか、ブーツも含めたコストは、という辺り。

ところで、先日届いたTelemark Skier誌にも関連記事が載っていたんだけど、どうも懐疑的な論調なのである。
ちょっと長いけど、ザックリ読んでみた。(抄訳…ってゆーか拙訳(^^;)はこちら)

ポイントをまとめると、以下のようになる。

*
メリット。
  • 着脱が容易になる。
  • スタビリティー(堅牢性)が上がる。
  • ロッテフェラーにとっては、パテントを確保でき、儲かる。

デメリット。
  • メーカーにとっては、開発コストに見合うマーケットが期待できない。
  • 小売店にとっては、2種類の在庫を抱えることになる。
  • ユーザーにとっては、バインディングとブーツ両方をいっぺんに買わなくてはならない。
  • 現行の「75mm」システムに比して驚くようなメリットが提供できるか疑わしい。

*
どうもNTNは、ニーズを汲んだような顔をしつつ「作り手の論理」で作られているように感じる。

だいたいがこの妙にメカニカルに過ぎる風体。
それ自体、テレマークのメンタリティとは合っていないと思うがどうだろうか。
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2005/12/24 土

テレマークスキーはなぜつらい

昨期完全に封印していたアルペンスキーに乗ってみた。(参照)

びっくりするくらい、ラクだった(^^;)。

シーズンインしてから4回、テレマークで滑ったんだけど、いずれも1~2時間で脚は売り切れるわ晋三はバクバク言うわ(晋三はバクバク言いません)、これはオレもトシかなぁ、目指せ敬三さん(せめて雄二郎(ぉぃ))は夢のまた夢かなぁ、とちょっとヘコんでいた昨今。

久々のアルペンは、テレマークスキーを始めた当初と逆でいささか戸惑ったけど(だって、カカト浮かないんだよ?)、体力的には本当にラクで、本当にびっくりした。正味3時間滑っても、「まだまだ行ける」という感じだった。いやホントだって。

これはなぜだろう。滑りながらちょっと考えてみた。

  • アルペンは適当に抜いて滑れる。
    しっかり滑ろうとするともちろんヌキ所は少ないんだけど、キツくなって来たらターン中に内足を完全に休ませることだってできる。
    テレだと、両足とも仕事をしているから、休みどころがあまりない。
  • アルペン(カービング)は両足への同時荷重である。
    テレも同時荷重なんだけど、片足×2への同時荷重である、という違いがある。
    両足でズンズンと踏んで行く方がラクだわな。
  • アルペンはカカトが固定されているのでラク。
    気のせいなのかも知れないけど、テレはカカトが固定されていない分、アルペンと同じ体勢で緩斜面を流している時のモモへの負担が大きい。(前ノメリになりたくなくて、やや後傾後荷重になっているためか)
  • アルペンは靴もカタい。
    テレで使っているブーツはScarpa T1なので、テレ靴としては堅い方なんだけど、改めてアルペン靴と比べてみるとだいぶヤワい。アルペン靴はガッチガチに固定してくれるのでラク。
  • アルペンは膝が曲がらない。
    もちろん、曲がる。けど、滑りの大半がヒンズースクワット((c)おが)状態のテレほどには曲がりっぱなしではない。
  • アルペンはタテ切りできる。
    もちろん、テレでもできる。けど、テレであまりスピードを上げると後足を取られた時にキケンなので、結構怖いのである→スピードコントロールのためにモモヂカラを使ってしまう。

てな具合かなぁ…。

とにかくテレは、アルペンの3倍疲れる((c)hatchi)運動なんである。
そして、テレで鍛えたアシコシはアルペンでも有効なんである。

有効と言えば、乗り位置の確認や外足を前に出す感覚、内足の小指感覚などは、アルペンでのカービングターンに非常に役立つ気がする。

そんなわけで、テレマークスキーでシーズンインすると、その後ある時点でアルペンに乗った時に、思わぬヨロコビがあることを知るのである。
ラッキー。(なのか?)

てゆーかそんな自虐的な種目にこだわるってやっぱマゾ?(^^;)

2005/08/30 火

シーズンが迫っております

届きました、Telemark Skier Magazine
テレマーカーもあり得ない斜面を滑ってます!(笑)

2005/08/23 火

スコッティボッブが店頭販売

Telemark Tipsの記事。

*
Tele Newsで一部既報だが、スコッティボッブ・ハンドメイド・スキーがこの秋から小売店で販売されるようになる。

「おれたちはターボ全開モードだぜ。今年のラインナップもサイコー」と共同設立者のデイヴィッド・マッツァレッラは言う。
「新しいフア・バーチ・コア(編み込み樺心材?)はシュガー・メイプル(砂糖楓)よりしなやか。1トンのエネルギーも受けとめる。トップ、テイルにメタル製のプロテクターと、より強いファイバーグラスを加え、より高いパフォーマンスを得られるようにフレックスやたわみを調整した。この板で、たくさんのテレマーカーにスリルを感じてもらえると思うぜ!」

同社のプレスリリースで、創業者で共同設立者であるスコッティ・ボッブ・カールソンは語っている。
「みんなが店頭で、このスキーを手にしてデザインをチェックしてくれると思うと燃えが入るよ」

我々とて同じことだ。
Telemarktipsでも、4年以上にわたって、テレに特化したこのスキーのことを伝えて来た。
より簡単にそのデザインにアクセスできるようになると知って、スコットと同じように燃えが入る。
読者にとっても、革新的なテレマーク・ギアの実際を確かめる絶好のチャンスとなるだろう。

コロラド州の店主・グレッグ・フロイドも、このプレスリリースに同じような感慨を漏らす。
「お客にその違いや実際の特性を薦めるために苦労したさ。スコッティボッブがどんななのかを知るためにさんざ乗り倒した。こいつのデザインは、単にトップシートが変わってるだけじゃないってことを証明してるね」

いぇっぷ。

この秋の希望小売価格は、1セット550ドルである。

2005/07/21 木

暑いので、テレの話題

Telemark Tips経由。
(今日の表紙はなまら涼しそうだなぁー(^^;))

「テレブルドッグ・バインディング」、22-Designsの参画を得てリニューアル

市場で唯一の真性自由踏み入れ方式のテレマーク留め具…だそうだ。
挟み口の部分にブーツのカモノハシ部分を挿し、踏み込むだけの簡単さ。ハンズフリーである。それにスキーの流れ止めもついているのが特長という。
メカニカルなんだけどシンプルで、なんかよさげ。
どうやってリリースするのかは書かれていない。ひょっとして固定はされていないのか…?(^^;)
販売価格は185ドル、ペアで重さ964gという。


ブラックダイヤモンドとスカルパ、18年の関係に幕

ブラックダイヤモンド(BD)社とスカルパ社が、過去18年間に渡って現代的な自由カカトスキーを変革し続けて来たその提携関係を友好的に解消した。
BDのCEOピーター・メトカーフによると(一瞬POWDER誌の元編集長かと思った(^^;))、理由は夏靴のマーケットにも注力したいスカルパと、フリーヒールスキーやバックカントリースキーが我々のDNAと言って憚らないBDとの思惑が食い違って来たためという。
この話の流れでCEOは、BDはこの冬にもエキサイティングな新製品を用意している、革新的なテレバインディングをトレードショーでお目にかけることができるだろうと語っている。
またスカルパの営業部長も、テレブーツから手を引くわけではないと言っている。
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