2009/08/02 日

写真ノおべんきょー

天才はしゃべりも奔放である。
いや、しゃべりが奔放、だから天才である。というべきか。
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2009/07/16 木

拉致問題を考える

拉致―左右の垣根を超えた闘いへ
図書館への入荷を待っていたらちょっと時機を逸しちゃった?感があるけど…。
(その後将軍様の健康問題や核、ミサイルの件が出ている)

蓮池透さんといえば、かつての「家族会」事務局長として、ちょっと迫力のある風貌とも相まって、対北「強硬派」の急先鋒であるようなイメージがあった。

けれども最近は、世論の流れとは逆方向と思われる「融和派」に転向?しているという話を聞いて(新聞で読んだんだったかな)、なぜだろう、そしてその背景にはなにがあるのだろう、というのが知りたくなった。

で、今年5月刊のこの本。わずか100ページあまりのむしろ小冊子だが、考えさせられる中味だった。

拉致―左右の垣根を超えた闘いへ」 蓮池透 (かもがわ出版)
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2009/07/13 月

駄作

浦沢直樹の「PLUTO」が8巻で完結した。

端的に感想をいうと、始まった時に抱いたwkdkな期待は完全に裏切られた、ということに尽きる。

物語は決して深まることがなく、どこかで見たようなエピソードと小さくまとまった絵を連ねて原作を焼き直しただけ。テーマも単に憎しみの浄化というような陳腐な落としどころに終わった。(ラストシーンの「なんじゃそりゃぁ!(嗤)」感は満点)

ロボットという存在に対する哲学や人間の愚かさなどをシンプルな絵柄で大きく語った手塚治虫の天才にはとうてい及ばなかった、というところか。

名作をこんな風にいじくられてしまって残念である。

2009/07/02 木

全ボヤキ

野村監督全ボヤキ 08シーズン完全密着 (コスモブックス)
野村監督全ボヤキ 08シーズン完全密着 (コスモブックス)」 服部翔太 (コスミック出版)


つーわけで「続編」を読了。
にも「続編」って書いたけど、もつろん続編ではなくてタイトルが似ている(似せてある?)だけと思われ。

もっとも、この本も前半は「08シーズン」ではなく以前の阪神時代のボヤキも含まれており、巻末の参考文献には挙げられてないけど前の本も底本にしてるんでないかな?

後半は08年の4月から9月まで、つまりペナントレースのタイムラインに添ったボヤキ集なので、記録として楽しめる。

さて、この本には著者がある。

ということは編集がより濃いということであり、ストーリーとしてまとまっている半面、野村監督のナマ哲学やナマ毒感は薄まっている。

監督の薫陶に興味がある身としては、ちともの足りないつくりであるな。

2009/06/13 土

あぁ、ノムラ監督

あぁ、監督    ――名将、奇将、珍将 (角川oneテーマ21)
プロ野球の試合は、監督が手駒(選手)を使って戦っているもんだと考えている。ということは、弱いチームは監督がノーナシで強いチームは監督がよい。と言ってしまうと、なんか違う気もするが…。

ともあれ、


あぁ、監督 ――名将、奇将、珍将」 野村克也 (角川グループパブリッシング)


プロ野球の監督とはなんぞや。優れた監督は誰で、ダメな監督は誰だ。そして監督はどうあるべきか。
要はリーダー論であるが、例によってノムラ監督の深き洞察が一閃する。

選手の人間形成にまで影響を及ぼしたカワカミ監督はやはり凄かったと。


*
野村克也 全つぶやき
近ごろ定食屋で昼飯なぞを食う時には、スポーツ紙を繰ることが多くなった。ハムの細大事情を仕入れることはもつろんだが、やはりノムラ監督のぼやき記事が毎度面白い。


野村克也 全つぶやき」 関西スポーツ紙トラ番記者 (KKベストセラーズ)


これは約10年前、氏が阪神時代のつぶやきを収録したものである。濃ゆい。孫子の兵法から単なる罵詈雑言まで、かの毒舌をたっぷりと楽しめる。

が、まとめて読むと胃もたれがする。毒に当てられるのである。

ちなみにこの本には、最近出た「続編」もある。「野村監督全ボヤキ(08シーズン完全密着)」という。
毒が薄れてきたらまた読んでみたい。


*
監督、楽天の興隆のために全霊を尽くしてくれるのかと思ったら、「来季は横浜」説が出ている。やっぱしセ・リーグがいいらしい。で、虚人を倒したいらしい。

2009/05/31 日

音楽の庭

昔買った本を読み返してみよう!シリーズ。(?)


音楽の庭―武満徹対談集 (1981年)


対談というのはどうも筆のすさびならぬ口のすさびみたいな放漫さが気になることが多くて(この本みたいに)あまり好きではないんだけど、それでもこういう、それぞれ一代を築いた人同士の「すさび」には時々はっとさせられる。

たとえば、吉田秀和氏と語った欧米人と日本人の事物の感じ方の違いとか、小澤征爾氏と語ったNHKホール問題や当時の音楽界の裏話とか、原広司氏(建築家?)と語った、庭のような構造物をイメージすることから曲を構想する話とか、寺山修司氏と語ったジャズの機微とか…(しかし寺山修司はなにげない会話からも才気が伝わってくる凄い人間ですな…才気っていうか鬼気っていうか)。

その辺が対談ならではの、一期一会的な出合いとひらめきの妙味なんだろう。

このほか、高橋悠治、安部公房、谷川俊太郎、辻邦生、黒澤明、広中平祐らこの時期を代表するクリエイターたちと交わした肉声は興味が尽きない。


しかしこれ…1981年頃に買って、当時ちゃんと読んだんだろうか? 内容にぜんぜん覚えがないんですけど…(´Д`;)。

若い頃の読書が圧倒的に少ないオレなのであった。
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2009/05/20 水

スーパーの裏側

スーパーの裏側―安全でおいしい食品を選ぶために
スーパーの裏側―安全でおいしい食品を選ぶために」 河岸宏和 (東洋経済新報社)


バンズもパテも当店手作りのハンバーガーとか、ほんとにその日の朝に採った地場野菜のサラダとか、挽きたて打ちたて茹でたての蕎麦とか、旨いじゃないですか。

でもそうした料理が旨いのは実は不思議なことではないんだ、というのが読後の率直な感想。

店頭の裏側では(時には表側でも)こんなことやあんなことが起こっている。法律に違反さえしていなければ、明確な健康被害が出ないうちは、効率やコストのためには…。というのが、多くの大規模食品小売の実態である。

著者は製造から販売まで、食品業界で長年にわたって経験を積み重ねて来た人。
マス・プロダクションやマス・セールスが何をもたらしているのか、恐怖をもって教えてくれる本である。

あなたはまだ、スーパーで買い物ができるか…?(^^;)

2009/05/14 木

「白川静」

衝撃の本であった…。

白川静 漢字の世界観 (平凡社新書)
白川静 漢字の世界観」 松岡正剛 (平凡社新書)

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2009/04/22 水

一流の条件

率直に言って、サッカーに関心がない。

一時関心を持とうと思ったけど(現・味スタにコンサを応援に行ったりとか、鹿嶋スタジアムにブラジル戦を見に行ったりとか)、どうも向いていないらしい。

たまにA代表戦くらいはTVで見るけど…ハーフタイムに消したりする。

まあ仕方ないっしょ。
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2009/04/22 水

プロ野球のおべんきょー(?)

未曽有だよプロ野球 (双葉文庫 い 17-41 ひさいち文庫)
未曽有(ミゾーユ)だよプロ野球」 いしいひさいち (双葉文庫)


こんな今っぽいタイトルだから最近の作品なのかな?と思って買ってみたら、最初の見開きに桑田と清原の入団時のエピソード。

おいおい、20年以上前の作品じゃないか…ダマされた…感が強い一冊(笑)。

阪神優勝の年の「タブチくん」関係の本からの再録でした。
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