道東の山とご当地グルメの旅(最終日)
というわけで最終日。
今日はのんびり帰るだけなんで気楽です。
今日はのんびり帰るだけなんで気楽です。
2・3泊目の温泉ホテルはパっとしなかったので敢えて名も書かない(笑)。お湯は酸性泉と露天の硫黄泉ともよかったんだけどねー。ところが、ここへ入る時に偶然見つけた看板。なにー、大鵬の実家だとー! というわけでチェックアウト後の時間を利用して見物に行ってみた。
フロントのおじさんに「歩くと遠いですかね?」と訊いたら「7~8分ですね」という。「大鵬のお兄さんがやってます。普通の民家ですよ」てなことも教えてくれた。行ってみると、たーしかに! なにか大鵬にちなむものでもあれば…と思ったんだけど、なんとなくそういう雰囲気でもないので、前で写真を撮らせてもらっただけで帰って来てしまった(^^;)。
大鵬の写真額や少年時代の写真などが飾ってあって、それなりに面白かった。
さて、しゅっぱーつ。まず、川湯温泉のほど近くにある硫黄山へ立ち寄る。駐車料金420円。たかっ、Uターンする?という声も上がったが、ま、入ってみる。(これには摩周湖第一展望台の駐車料金も含まれている)
ここもむかーし来たことがあるな。学生時分のバイク旅行の時だったかなぁ。噴煙のところで卵が蒸かされたりしている。
相当ベテランのおばちゃんが温泉卵を売っている。1コ100円、5コ400円。いっこ食べると10年長生きする、とのこと。特に長生きしたくはないけど(笑)、もちろんいただきます。おばちゃんは冬もここに立っているという。噴煙が普通は逆向きで駐車場の売店が見えなくなるほどだとか、その硫黄分で服がボロボロになるとか面白い話を聞かせてくれる。
駐車料金も先払いしたしということで、摩周湖を眺めに行く。川湯側にある第三展望台はどうやら無料らしい。第二はどこへ行ったんだろう。ともあれ第一展望台から見た摩周湖(写真クリックで拡大)。昨日、左っかたのギザギザしたとこまで行ったんだよー。
と、その辺にいる人をつかまえて自慢したい衝動に駆られる(笑)。
国道241号に入り、西進。一昨年雄阿寒・雌阿寒に登った時、時間がなくて見られなかったアイヌコタンに寄ってみた。
奥の方に「アイヌ生活記念館」というのがあって、気乗りはしなかったんだけどカミさんに促されて入ってみた。チェプケリ(魚=鮭の皮で作った靴)やアツシ、刀や飾り箸などの細工もの、イナウ(木幣)、アザラシの皮を張ったスキーなどがズラリと陳列されていて、たいそう興味をそそられた。部屋の真ん中に囲炉裏が切ってあり、炭火があかあかと熾っている雰囲気もいい。
いやー、入ってみるもんだなぁ。入らずに後悔するより、入って後悔しろ、をもって宗としたい(^^;)。
というわけで(もないが(^^;))、次は足寄の道の駅、銀河ホール21に入る。「松山千春で街興し」という感じだけど、興っちゃってもう大変。入り口では“歌碑”と歌声が客を出迎え、ラワン蕗と収まった等身大写真とか、2階に上がるとステージ衣装やギター、ゴールデンディスクなどが惜しげもなく陳列されている。商魂たくましいと言えばそれまでだが、ついつい乗せられて楽しくなってしまうあたりがサスガ。
さて、いよいよ昼飯。士幌の道の駅、ピア21しほろである。特に「ご当地グルメ」というわけではないようだが、地元の人のブログで見かけた一品。十勝牛ほか地元産素材にこだわったという特大ハンバーガーである。上からぎゅっと押して食べるとか無理。
でも旨かった!
ここは小ぢんまりした道の駅だけど、他にもそそられるメニューが多くて、また来たくなった。みんな知っているのかお客さんが引きもきらず、フロアの人はてんてこ舞いしていた。昼時(13時頃ピークかな?)は避けた方がよさそう。
無料化実験中ということなんで、音更帯広から高速へ。高速に乗ったのも何年かぶり(5年くらいかな)。ここ走るたびに思うが、高速いらねんじゃね?石狩平野に日が沈み…4日間の旅も終わり。山も食い物も素晴らしかった。
こういう旅、やめられまへんわぁ。
▲続きを隠す





今日は西別岳(799.5m:2等三角点)からカムイヌプリ(別名摩周岳、857m)へと縦走をかけるルートである。
8:50、登行開始。ゲートがあり、「自転車・スノーモービル・馬等乗り入れ禁止」と書いてある。スノーモービルはわかるとして、ほっといたら馬で来ちゃう土地柄なんだろうか…。
まずは西別岳への登り口。なぜか木がほとんどない笹っ原のなだらかな丘陵なんだけど、なにせ直登なのでけっこう歩きがいがある。夏はさえぎるものがないから汗ダクだろうなぁ。というか霧がちだったりするのかな?
途中のリスケ山を過ぎたコルからみた西別岳山頂。
ここからは縦走路。西別岳からの急降下と途中ヌ牛別岳からの下りがあるほかは、ほぼ平坦な白樺の小径である。
50分ほど歩いて第一展望台からのコースと合流、この少し先からはカムイヌプリの急登が始まる。とは言っても長いものではなく、40分余りでピークである。
カムイヌプリ(摩周岳)山頂標識と摩周湖。
いつまでも眺めていたいけど、なにしろ切り立った突端なのでお尻のあたりもムズムズする。風景をしっかり目に焼き付けて、少し降りたところで昼飯にする。
道東の山、1日目。朝は絶好の青空に恵まれた。
今日目指すのは斜里岳(1,547m:2等三角点)である。川湯温泉からは約40kmと小1時間程度の道のりだけど、いかんせん旅館の朝食は早くても7:00からということで、出発は遅くなってしまう。太陽もすっかり高い。写真の遠景・雲がかかっているところが斜里岳。
登山口にある清岳荘。高原の別荘みたいな瀟洒な建物だが、駐車場での車中泊なら500円、駐車料金100円、トイレ協力金100円など、なにかとお金がかかる仕組みになっている。
まずは林道を歩き、さぁ登山道に入ろうかというところに立っている看板。山頂まで3.6km、熊はヤハリ出没しているらしい。
まずは1つ目の渡渉。
登るにつれて水が細くなって行くだろう…とも思っていたが、沢は険しくなるばかり。滝も次々に現れ、万丈の滝だの…(看板は方丈の滝とも読めるけど、方丈じゃないよなぁ?)
竜神の滝だの…(これが一番滝らしかったかな?)
霊華の滝だの、このほかにも見晴の滝だの、七重の滝だの、なんだのが次々に現れ、もうわかったから勘弁してお願い…ってな気分になってくる。
長かった“沢登り”も、源頭を見やってようやくお別れと思うと、今度は胸突八丁がやってくる(^^;)。ここらからガレ場の急登なのである。
12:05、山頂着。「できるかな」に出て来たゴン太くんが朽ちたような妙なモニュメントが微笑ましいが、360°の絶景が広がっていた。
遙かに見えているのはなんと国後島じゃないか…。
登りは渡渉と滝が続く“旧道”を伝って来たわけだが、帰りは“新道”を行く。確かにあの滑りやすい沢道を下って行くのはイヤだよなぁ、新道が開かれるわけだよなぁ。
途中でガスになった。
下二股分岐の手前で見かけた、ちょっとだけ紅葉。
ガイドブックタイムを大幅に越えて5時間55分。いや大変だったけど面白かった。
いつもは走り出したら止まらないオレだし、道中の観光地なども特にチェックしていないが、芦別の三段滝というのがふと目に入り、止まってみることにした。
さて、どっか遠出をしたらかの地のご当地グルメを探訪しよう!というのも近頃オレ(たち)の流れ。
美瑛産小麦粉を使っている、つけめんスタイルである、美瑛産豚のしゃぶしゃぶ肉、びえい牛乳がついている、などが
旭川を過ぎ、層雲峡方面へとヒタ走る。
つーわけで層雲峡にも立ち寄ってみる。久しぶり…というか何十年ぶり?(^^;) 土産物店や飲食店が並ぶプロムナードはなんだか小じゃれた雰囲気になっている。
層雲峡ビジターセンターにも(促されて)入ってみたが、思いのほか充実した内容。近隣で見られる野鳥の剥製とか、ナキウサギの声とかね。熊の剥製などもド迫力。山でこんなのに遭いたくないなぁ…。
さて、この後は一気に北見まで走り、本日2つめのご当地グルメ、オホーツク北見塩やきそばに挑むである。展開している店舗が多くて迷うのだが、ホテル黒部(レストランシェルブルー)さんにした。
携帯型のストーブ(もしくはバーナー)、PRIMUSの
圧電点火装置(着火スイッチ)がないのが寂しいところだが、どっちみちライターはいつも持っているので問題はナシ。
ちなみにこれまで使用していたのが、PRIMUS BJORN 2263という製品。made in Swedenなのよ。
さて、例によって早起き(5:30起床)。7:45には歩き始めます。起点は中山峠の駐車場。除雪基地があって、その右側から入るNTTの作業道を歩かせてもらうわけです。
中継所に着き、柵に沿って左へ行くとようやく登山道が現れます。
10:05(歩き始めから約2時間20分)、一応のピーク到着。二等三角点(喜茂別岳)が設置されています。見渡すとほぼ360°の眺望! 長い作業道とやや単調な道もすっかり報われる景色です。これはいいなぁ。
6:55、登行開始。はえー。けど、ウチらはクルマ4台目でした。沢を渡る丸木橋を渡って歩を進めます。
まずは巨木の原生林。トドマツやエゾマツ、ヤチダモなどの立派な木々が立ち並ぶ中を突っ切ります。
約1時間40分で万計沼。写真の人影の向こうに沼が広がっています。
真簾沼を越え、登山口から約3時間10分でピーク着。先行のクルマ3台の人々とは途中で行き違ったので、ピークはわしらの貸し切りです。
一部に雨予報もあったんだけど眺望は開け、写真のごとく羊蹄もいい感じで見えています。
360°の景色を楽しみつつ、のんびり昼飯…というかブランチ。
途中、万計山荘でトイレを拝借。施設維持管理のために募金箱(かわいいね、これ)が用意されているので、ささやかながらチャリンと協力させてもらいました。
最初はちょこっと林道歩きやミズナラの木陰の登山道ですが、すぐに急登が始まります。登っては続き、休んではまた先に現れる、いつ果てるとも知れぬ木段の細道です(^^;)。
花の季節ではないのに、トリカブトの群生に出くわして笑いました。こんな時期にもしっかり咲いてる花なのねぇ。
Cコースを登り詰め、Bコースとの分岐に来ました。小ピークながら、東側の(写真で言えば右下にある)沢は深く切れ込んでいて大した高度感。ヤマの醍醐味を感じましたのことよ。
約2時間ちょいでピーク到着。三等三角点があります。
まだ11時くらいなので早いんだけど、降りる途中で絶対腹が鳴る、ということで昼飯。