西別岳~カムイヌプリ
道東の山、2日目。
ホテル(川湯温泉の別の宿)の朝食がまた7:00からというので7:00に食堂へ出かけて行ったら、ツアー客でごった返していてびっくり。ちょっと慌てつつ、1日が始まった。
ホテル(川湯温泉の別の宿)の朝食がまた7:00からというので7:00に食堂へ出かけて行ったら、ツアー客でごった返していてびっくり。ちょっと慌てつつ、1日が始まった。
今日は西別岳(799.5m:2等三角点)からカムイヌプリ(別名摩周岳、857m)へと縦走をかけるルートである。登山口のある西別小屋へは宿から約46km。また小1時間ってところだけど、国道243号線から北25号線という道に折れ、さけます孵化場を目指して行くと登山口方面との標識がある。
駐車場にいた人の話では、今年ダート道のジャリを入れ換えたため、タイヤを破裂させていたクルマが何台もいたという(^^;)。
写真は西別小屋とトイレ(左側)。なかなか趣のあるログハウスだが、トイレは目にしみる系(笑)。
8:50、登行開始。ゲートがあり、「自転車・スノーモービル・馬等乗り入れ禁止」と書いてある。スノーモービルはわかるとして、ほっといたら馬で来ちゃう土地柄なんだろうか…。あと、入山者を数えるセンサーが設置されている。
まずは西別岳への登り口。なぜか木がほとんどない笹っ原のなだらかな丘陵なんだけど、なにせ直登なのでけっこう歩きがいがある。夏はさえぎるものがないから汗ダクだろうなぁ。というか霧がちだったりするのかな?でも雰囲気のいい山で、親子孫3代のグループとか山頂でお弁当を広げる人たちとか、ご近所さんの行楽の場ともなっているようす。
途中のリスケ山を過ぎたコルからみた西別岳山頂。木がないので見晴らしがいいんだけど、今日目指していくカムイヌプリや摩周湖まで遙かに見渡せ、気宇壮大になってくる。
カムイヌプリへは摩周湖の第一展望台からのルートもあるけど、この景色が見られるんなら断然こっちのルートを薦めるなぁ。
10:10、西別岳山頂到着。ご覧のような雄大な景色である。(写真クリックで拡大) 後方に見えている尖ったのがカムイヌプリ。反対側を見ると、いい感じの大斜面が広がっている。こりゃ雪が降ったら格好のバックカントリーエリアだな。
立派な山頂標識の裏側に2等三角点がある。
ここからは縦走路。西別岳からの急降下と途中ヌ牛別岳からの下りがあるほかは、ほぼ平坦な白樺の小径である。藪こぎなんじゃないかと心配する人もあるようだが、きれいに刈り込まれていてとても歩きやすい。
なお、ヌ牛別(ぬうしべつ)とは妙な名前だが、一説には「豊漁の川」という意味だそうで、「西別」のそもそもの語源だともいう。
50分ほど歩いて第一展望台からのコースと合流、この少し先からはカムイヌプリの急登が始まる。とは言っても長いものではなく、40分余りでピークである。なんという眺めだろう…。
それに標高わずか857mなのに、なんたる高度感! ちょっと足を滑らせたら500m滑落は必至の「お鉢」をこわごわと覗き込む。
カムイヌプリ(摩周岳)山頂標識と摩周湖。カムイヌプリとは神の山ということだが、カムイは慈愛に満ちた神様ではなくて魔神のニュアンスがあると聞く(カムイコタン(神の村)は峨々たる秘境だし、カムイワッカ(神の水)なんかも飲めない毒水ってことだよね)。
実に魔神の山という感じだし、ダンナである雄阿寒が雌阿寒と浮気して、その三角関係の中で雄阿寒が放った矢がカムイヌプリに当たり、激しい怒りと悲しみで国後島まで去ってしまった…(それででっかいお鉢が口を開けている)、なんていう伝説が生まれるのもワカル気がするのである。
いつまでも眺めていたいけど、なにしろ切り立った突端なのでお尻のあたりもムズムズする。風景をしっかり目に焼き付けて、少し降りたところで昼飯にする。お湯を沸かして、α米の白飯とアマノ瞬間美食のカレーである。ビーフと野菜どっちにする?という話になり、そりゃビーフだべ、とオレが取ったのだが、野菜の方が旨かった(笑)。(写真は野菜)
帰路は来た道を戻る。西別小屋へ下る急降下がけっこうキツかった。モモタにダメージ大(^^;)。
8:50登山口--10:10西別岳山頂--11:00摩周湖第一展望台コース分岐--11:45摩周岳山頂(2時間55分)
12:45摩周岳山頂--14:10西別岳山頂--15:00登山口(2時間15分)
行動時間計:5時間10分 27,428歩
※GPSの電池切れか、トラックが途中で終わってしまった。
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道東の山、1日目。朝は絶好の青空に恵まれた。
今日目指すのは斜里岳(1,547m:2等三角点)である。川湯温泉からは約40kmと小1時間程度の道のりだけど、いかんせん旅館の朝食は早くても7:00からということで、出発は遅くなってしまう。太陽もすっかり高い。写真の遠景・雲がかかっているところが斜里岳。
登山口にある清岳荘。高原の別荘みたいな瀟洒な建物だが、駐車場での車中泊なら500円、駐車料金100円、トイレ協力金100円など、なにかとお金がかかる仕組みになっている。
まずは林道を歩き、さぁ登山道に入ろうかというところに立っている看板。山頂まで3.6km、熊はヤハリ出没しているらしい。
まずは1つ目の渡渉。
登るにつれて水が細くなって行くだろう…とも思っていたが、沢は険しくなるばかり。滝も次々に現れ、万丈の滝だの…(看板は方丈の滝とも読めるけど、方丈じゃないよなぁ?)
竜神の滝だの…(これが一番滝らしかったかな?)
霊華の滝だの、このほかにも見晴の滝だの、七重の滝だの、なんだのが次々に現れ、もうわかったから勘弁してお願い…ってな気分になってくる。
長かった“沢登り”も、源頭を見やってようやくお別れと思うと、今度は胸突八丁がやってくる(^^;)。ここらからガレ場の急登なのである。
12:05、山頂着。「できるかな」に出て来たゴン太くんが朽ちたような妙なモニュメントが微笑ましいが、360°の絶景が広がっていた。
遙かに見えているのはなんと国後島じゃないか…。
登りは渡渉と滝が続く“旧道”を伝って来たわけだが、帰りは“新道”を行く。確かにあの滑りやすい沢道を下って行くのはイヤだよなぁ、新道が開かれるわけだよなぁ。
途中でガスになった。
下二股分岐の手前で見かけた、ちょっとだけ紅葉。
ガイドブックタイムを大幅に越えて5時間55分。いや大変だったけど面白かった。
いつもは走り出したら止まらないオレだし、道中の観光地なども特にチェックしていないが、芦別の三段滝というのがふと目に入り、止まってみることにした。
さて、どっか遠出をしたらかの地のご当地グルメを探訪しよう!というのも近頃オレ(たち)の流れ。
美瑛産小麦粉を使っている、つけめんスタイルである、美瑛産豚のしゃぶしゃぶ肉、びえい牛乳がついている、などが
旭川を過ぎ、層雲峡方面へとヒタ走る。
つーわけで層雲峡にも立ち寄ってみる。久しぶり…というか何十年ぶり?(^^;) 土産物店や飲食店が並ぶプロムナードはなんだか小じゃれた雰囲気になっている。
層雲峡ビジターセンターにも(促されて)入ってみたが、思いのほか充実した内容。近隣で見られる野鳥の剥製とか、ナキウサギの声とかね。熊の剥製などもド迫力。山でこんなのに遭いたくないなぁ…。
さて、この後は一気に北見まで走り、本日2つめのご当地グルメ、オホーツク北見塩やきそばに挑むである。展開している店舗が多くて迷うのだが、ホテル黒部(レストランシェルブルー)さんにした。
携帯型のストーブ(もしくはバーナー)、PRIMUSの
圧電点火装置(着火スイッチ)がないのが寂しいところだが、どっちみちライターはいつも持っているので問題はナシ。
ちなみにこれまで使用していたのが、PRIMUS BJORN 2263という製品。made in Swedenなのよ。
さて、例によって早起き(5:30起床)。7:45には歩き始めます。起点は中山峠の駐車場。除雪基地があって、その右側から入るNTTの作業道を歩かせてもらうわけです。
中継所に着き、柵に沿って左へ行くとようやく登山道が現れます。
10:05(歩き始めから約2時間20分)、一応のピーク到着。二等三角点(喜茂別岳)が設置されています。見渡すとほぼ360°の眺望! 長い作業道とやや単調な道もすっかり報われる景色です。これはいいなぁ。
6:55、登行開始。はえー。けど、ウチらはクルマ4台目でした。沢を渡る丸木橋を渡って歩を進めます。
まずは巨木の原生林。トドマツやエゾマツ、ヤチダモなどの立派な木々が立ち並ぶ中を突っ切ります。
約1時間40分で万計沼。写真の人影の向こうに沼が広がっています。
真簾沼を越え、登山口から約3時間10分でピーク着。先行のクルマ3台の人々とは途中で行き違ったので、ピークはわしらの貸し切りです。
一部に雨予報もあったんだけど眺望は開け、写真のごとく羊蹄もいい感じで見えています。
360°の景色を楽しみつつ、のんびり昼飯…というかブランチ。
途中、万計山荘でトイレを拝借。施設維持管理のために募金箱(かわいいね、これ)が用意されているので、ささやかながらチャリンと協力させてもらいました。
最初はちょこっと林道歩きやミズナラの木陰の登山道ですが、すぐに急登が始まります。登っては続き、休んではまた先に現れる、いつ果てるとも知れぬ木段の細道です(^^;)。
花の季節ではないのに、トリカブトの群生に出くわして笑いました。こんな時期にもしっかり咲いてる花なのねぇ。
Cコースを登り詰め、Bコースとの分岐に来ました。小ピークながら、東側の(写真で言えば右下にある)沢は深く切れ込んでいて大した高度感。ヤマの醍醐味を感じましたのことよ。
約2時間ちょいでピーク到着。三等三角点があります。
まだ11時くらいなので早いんだけど、降りる途中で絶対腹が鳴る、ということで昼飯。
まだまだ暑くて汗びっしょりになりますが、暑さの芯は抜けた、という感じがします。もう秋ですよ、ホント。
西野の「毘沙門」という店で超絶冷やし中華喰って帰宅。
桃ラー。今さらではありますがようやく手に入れた!(ようやくと言っても、血まなこになって探していたわけではないんですが…)