2006/05/27 土

大倉山

夏山シーズン第一弾、ということで、三角山の登山口から入って大倉山ジャンプ競技場のある大倉山(307m)周辺を歩って来た。
シーズン初と言っても、ちょろちょろ冬山も登っていたんだからどうってことないだろう…と思ったら、意外に体が重くて前後2時間半は結構「みっちり」な感じだった。雪の上を歩くのとは違うのかねぇ。
なんだか疲れてしまって、帰宅してから2時間ほどソファで爆睡。気持ちはヨカッタ。

ちょっと風が強かったけど、木漏れ日が爽やか。やっぱ山はいいねぇ!

2006/05/26 金

室の梅―おろく医者覚え帖

室の梅―おろく医者覚え帖
室の梅―おろく医者覚え帖」 宇江佐真理 (講談社文庫)


隅田川に女の水死体が上がった。これは自殺か、それとも…? 「死人はただ死に顔を晒しているだけじゃねェんだぜ。ちゃんとな、手前ェはこんなふうに死にましたと言っているのよ」 …そう嘯くのは、容貌魁偉だがどことなく愛嬌のある江戸八丁堀の検屍医、人呼んで“おろく医者”美馬正哲。産婆の女房・お杏とともに殺しの痕跡を解き明かす!

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なんてね、久しぶりに虚構を読みましたな。
山で死んだ人を“おろく”という…云々なんてぇことを調べているうちにたまたま行き当たった本なんでござんすが、なかなか面白うござんしたよ。人物も立ってますし、時代の風俗や検屍の目のつけどころなんかもしっかと描かれておりましてな。
それにたまにゃあこう、カナがほとんど出て来ない本もよござんすね。

著者のことは知らなかったんですが、1949年生の函館の人ですな。

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で、おろくてぇのは、別に山で死んだ人に限ったことじゃあなく、南無阿弥陀仏の6字のこと…つまり死人全般に使った俗語のようでござんした。へぇ。

2006/05/25 木

NんつーHんかくさいKにだべ

「支払い義務化を法律で書くのが第一段階だ。来年の3月までに法律を直さないといけない。それは次の臨時国会でも、来年の通常国会でも結構だ」
「支払い義務化で様子を見て、効果が上がらなければ強制徴収、それでも効果が上がらなければ罰則(の導入)も考えたらどうか」

asahi.com:NHK受信料義務化法案、自民・片山氏が早期提出迫る - ビジネス


自民党の通信・放送産業高度化小委員会だかの委員長である片山虎之助氏、民放CS番組の収録でこう語ったという。

たびかさなる不祥事とそれへの対応に見られる通り、NHKは本質的に経営努力を行っていない。自主独立といいながら、魂は國に握られている。チャンネル数は無駄に多い。「赤字だ」と言っても過去から現在に至る膨大なコンテンツ(これまで受信料を支払って来た國民の資産ではないのか)で儲けている関連企業や団体を傘下に置いている。脅迫まがいの受信料契約勧告/支払督促を行っているとも聞く(参照)。そして何より、真に公共放送と言えるだけの高質なコンテンツを提供していない。

まぁ、そんなこんなでオレはNHKの受信料は払っていないのだが(契約もしていないしな)、その受信料にまで國家統制の波が訪れようとしているわけだ。是か非か言ったら単純に「ふざけるな」で終わりなのだが、仮に意見を言うとすれば次のような感じだ。

  • 放送(コンテンツ)の内容をもっと吟味・研磨せよ。
  • 國民が納得する形まで経営・形態をスリム化せよ。
  • “資産”を還元せよ。
  • 契約・支払いが義務なら義務でも構わないが、視聴しない選択肢を用意せよ。

このインターネット時代に「NHKでなければならない」理由は無い。そこをよく考えて、“公共放送”にふさわしいサービスを提供すべきだろう。その上で初めて、國民に負担を要請して欲しいものである。政治も同様だが。

2006/05/21 日

[36]滑り納め


5月21日まで滑るなんてたぶん生まれて初めてだと思うけど、滑り納めにニセコへ行って来た。スキー場はクローズなので、裏からアンヌプリに登ろうという魂胆。天気は絶好である。

さて五色温泉に着いてみてびっくり。西側はご覧のように雪が繋がってないじゃんか! 表側(上部)や北側はまだ繋がってるのに、アテが外れたなぁ…。
西の方が雪多いべ?と単純に思ってたんだけど、風上側は薄いってことなのかなぁ。
ま、ぼやいてもしょうがないので、行けるところまで。

右側の白い斜面を登り切ったところで雪が切れた。竹ヤブを隔ててすぐ登山道だったので、往生際悪く板を背負って少し歩く。南側の稜線に出るとピーク直下まで雪がついているのが見えたが、足下からいわゆるバックボウルに沿って大クラックが走っている。薄気味はよくないので、この時点でピークは諦めることにした。うーん、残念。宿題を残した気分。
斜面に座って昼飯を食おうと思ったところで、ツボ足の登山者さんが降りて来た。ピークは眺めがよかったと…ええそうでしょうともさ。ちょっと心が動いたけど、そろそろ昼だし、ブーツで登山はね。

というわけで写真中央のカール状の地形を名残惜しく滑り降りる。面ツルで気持ちよかったー。

*
駐車場で帰り支度をしていると、どことなく見覚えのあるスノーボーダーがイワオ方面から降りてきた。大御所37ちんではないか! いやいや久しぶり。
今シーズンは結局ご一緒できなかったけど、最後に会えてよかった。

37ちんご一行はこのあと駐車場でBBQ大会だそうな。うぉっ、いいアイディアだな~。いつか真似したい。

2006/05/18 木

満開

furasakura.jpg
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友人ふらの家は、こんな素敵な並木道の先にあります。

2006/05/17 水

ザ・サーチ

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
マーケティングギョーカイ方面でちょっと話題になった本。
主にグーグルの周辺をベースに、サーチ(検索)の未来を考える。

なんか、昭和初年の文人が携帯電話の啓蒙書を読んでいるような気がした。錆びてるなぁ。というかトシとったのかなぁ(^^;)>オレ。
よくわからんです。

検索サービスは、まずWeb情報の収集から始まる。
膨大なWebサイトのインデックスを作る作業である。
グーグルは検索サービスの前に、まずこの膨大なデータベースを所有することになる。

ここに可能性と問題が潜んでいる。

可能性の方は簡単だ。インデックスとそれを処理するアルゴリズム(ノウハウと言ってもいい)は、クライアントにとって魅力的な広告媒体を提供することになり、巨万の富を生んだ。gメールやデスクトップ検索などのサービス展開によって、さらにWebの向こうに眠る個人情報へのアクセスの道を開いた。ネットに繋がる(あるいは、繋がっていない)あらゆる情報へのアクセス。
末は人類の叡智への玄関か、明日への扉なのか…。

問題は。
卑近な部分では、個人情報や著作権にデリケートな情報のインデックス化は訴訟の畑だし、gメールやデスクトップ検索などの新サービスは情報漏洩の温床である。
深遠な部分では、「すべてをインデックス化する」が持つ意味である。こうした本は、限りない未来を夢見がちだ。いわく、蓄積された膨大な情報が有機的に結びつけられ、どんな質問をしても欲しい「検索結果」がすべて得られるようになる…まるでHAL9000に尋ねた時のように? 果たしてそんな未来が可能だろうか?

ま、よくわからないのでこの辺で。

2006/05/16 火

好調は結構なことですが

ひらふエリアと花園エリアを合わせた延べ滑走人数は四十七万二千五百六十一人、前年比8・7%増と好調で、滑走者の五人に一人がオーストラリア人を中心とした外国人スキー客だった。
外国人客(推計値)は、前年から三万八千人増え延べ九万八千人。全滑走者の20・7%を占めた。最盛期の一、二月は「平日なら三人に一人という状態だった」(同社)という。

北海道新聞 話題


5人に1人ねぇ…。

2006/05/14 日

(35)ラストグランヒラフ

朝、某プチアル姫の自宅付近を走行中、当のプチアル姫からヒラフに向かっているとメールが入った。いま塩谷らしい。「勝った」とも書いてあったらしい。負けたのか?(^^;) ま、追いつける距離ではないのでどうしようもない、現地で会ったら負け惜しみを言ってやろう(と思ったけど忘れた(笑))。

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ともあれ、ほぼいつも通り8:45頃着。グランヒラフ最終日(特別営業日)は、下はゴンドラのみなのでゴンドラ側駐車場です。
上がってみると、K3降り場は雪でした(笑)。ほどなく雨に変わったり、青空が出たり、昼にはまた雨模様になったりと目まぐるしい天気でしたが、雪は潤沢にあり(但しブレーキ系)、ラスト走を十分楽しんで来ました。

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昼は久しぶりにNiseko343にお邪魔したあと、いつものメンメンでようよう亭。ヒラフの締めです。もつろんギョーザです。いたく満足。

2006/05/12 金

食乱れて…

仕事半分、小泉武夫という人の講演会「食乱れて民族滅ぶ」を聴いて来た。
氏は東京農業大学教授、醸造学・醗酵学・食文化論のセンセイである。近ごろ「食育」という言葉が注目され、脚光を浴びている人。世界各国を飛び回り、怪しげなものを食べ倒していることでも有名らしい。

お話は、「長寿県・沖縄の崩壊」というところから始まる。

  • 沖縄は長寿県とされているが、実はSPAM(ソーセージ缶)や肉食に代表されるアメリカの食文化が入って来たことから、もはや壊滅的な危機に瀕している。
  • 食が悪い(肉や油の多い欧米型の食事)と、心が乱れる。なぜなら、日本人の遺伝子はまだそういうものを受け入れるようになっていないからだ。
  • 肉は体を酸性にする。するとミネラルが足りなくなり、骨が弱くなる。小学生に骨折が多いのはそのため。
    アドレナリンを抑えるのもミネラルだから、子供が切れやすいのも理の当然。
  • アメリカなんか高圧的なんだし、肉なんか入れる必要はない、もっと日本のものを食べよう。
  • 国を愛せないというのも、土地のものを食べていないから。韓国なんかちゃんと食べてる。

このほか「日本人は温厚で深遠な国民性だったが、攻撃的な性格に変わっていることが数字で証明されている」「日本では、貧困国の300万食分を毎日食べ残し、棄てている。牛乳が余ったから棄てるなんてのももってのほか(チーズにして保存すればいい)」などのエピソードを交えつつ、だいたいこんなお話であったと思う。

誠にもっともである。
日本は食はもちろん言葉までアメリカ国におもねって植民地に成り下がっているが、その食が「遺伝子と干渉している」なんて聞いてびっくりしたし、おおむねいつも見聞きしたり思っていることを言ってくれたという意味で大変面白い講演だった。

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ただ、このままでは滅びるといっても、食生活の崩壊はもう押しとどめられないのではないか。ある食品スーパーの仕事をしていも「食の安心安全」「地産地消」「食育」などのキーワードは出て来ても、「売り」「利益」の前で中身はお寒い限りである。

せいぜいガキに絡まれてケガしないように過ごそう、と思うばかりである。

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スポンサーがある水産企業だったので、帰りにはお土産がついた。北海道の美味しい荒巻3切れ。ラッキー。

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ところでセンセイはこのあと、どこに何を食いに行ったのだろう。ちょっと気になる(笑)。

2006/05/12 金

「しゃっこい飲み物どんだべぇ」

ダイドードリンコ(大阪市)が、津軽弁で話す自販機を開発。(以下津軽弁風に)4月中旬から青森空港やJR青森駅など青森市内中心に42台おいだっきゃ。
 「しゃっこい(冷たい)飲み物どんだべぇ」と定期的に呼びかけ、ジュースこ買えば「つりっこ忘れねんでの~」。昼時は「午後もけっぱって(頑張って)の~」。
 3年前の「関西弁」が評判こよくて今回、名古屋弁や博多弁と一緒に造ったど。ダイドーの担当者は「ばりばりの津軽弁だと観光客が分からない。少し緩めました」。

asahi.com:「しゃっこい飲み物どんだべぇ」 津軽弁自販機造ったど - 暮らし

朝日もなかなか粋な記事書くね。(asahi.comだが)
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